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前略、セチガラ山より。

- boobyn's blog - boobyn とか ブービン とか 津田啓夢 とか Hiromu Tsuda な人のアレ

映画「マルコムX」について。「黒は美しい」と言ったあるアフロ・アメリカンの生涯

映画関連

Malcolm X: "My father was killed by the Ku Klux ...

攻撃的な黒人解放運動の活動家、マルコムXの生涯を描いた映画。スパイク・リー監督の1990年代前半の作品だ。

 

マルコムXの生涯を、悪事と出自→イスラム教との出会い、活動家への転身→組織との決別、メッカ来訪、最期の時と順を追って描いている。キング牧師の白人との融和的な主張に対し、攻撃的で排他的な黒人至上主義を打ち出した。過激。

 

主役のデンゼル・ワシントンは、理性的な役柄を表の顔として、やさぐれ顔でひきつける俳優だ。他の作品でも、同じような両極端の印象をうまくつなげている。

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黒人解放運動の活動家が結局、黒人によってつぶされた。しかし、スパイク・リーは、黒人たちの中にマルコムXの意識が芽生えたことにエールを送る。アフリカへの帰還を訴えたマルコムXだが、スパイク・リーはアフロ・アメリカンの誇りを、と訴えているような、そんな演出。

 

冒頭に1990年代前半の作品と書いた。2000年代の前半の9.11によって、ムスリムたちへのヘイトクライムが発生、今でもムスリムへの風当たりは強いと聞く。当時の黒人解放映画が、今の米国民には違って見えるのかもしれない。

 

なお、黒人映画の流れとしては、1960年後半の「夜の大捜査線」、1970年代のゴードン・バークス作品「黒いジャガー 」「スーパーフライ 」、1980年代の「ビバリーヒルズ・コップ 」、「ドゥ・ザ・ライト・シング 」、1990年代の「マルコムX」「Long Walk Home 」あたりをおさえるといい。西部劇における黒人の描き方や、ベトナム戦争映画の黒人の描き方の違いなどもチェックすると面白い。

 

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