前略、セチガラ山より。

- boobyn's blog - boobyn とか ブービン とか 津田啓夢 とか Hiromu Tsuda な人のアレ

プライベートと仕事は切り分けない方が自然じゃまいか

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あまり賛同を得られたためしがなく、それどころか吞み話としては「お前は頭がおかしい」とまで言われたことがあるのですが、プライベートと仕事を切り分けない方が自然だと思っています。
 
労働しつづけ、労働力として役に立たなくなりやがて人生のフィニッシュを迎えてくたばる、そんな人生になんだか生き物としての正しさを感じるんです。
 
リフレッシュした方が頭もすっきりするし、そのためにプライベートというなんだかよくわからないものと仕事を切り分けるのは感覚的によくわかります。けれど、プライベートというよくわからないものを背に受け、それが人間として当然の権利みたいに考える感覚はわかりません。
 

全ては楽しくあるための労働だ

プライベートがなければ普通の人の生活がわからず、普通の生活がわからなければ良い企画なんて生まれないぞ! とか、プライベートがなければ利用者やユーザーの視点がいつの間にかわからなくなるぜ、とかいろいろ言われたこともあります。では、プライベートという得体の知れないものが充実している人が良い企画を出しているのか? といえば経験上、それはないです。あまりそれは関係ないんだと思います。
 
僕は食べ物を得ることはもちろん、休むことも恋をすることも労働だと思っています。なんだよそれも労働かよ! って感じもあろうかと思いますが、優しき獣は生きること、すなわちそれが労働だと思うんです。
 
企画者やアイデアを出す人は、それとは別に発見やひらめきに比重を置いて生活しているだけです。働き過ぎればひらめく余裕がなくなるだけ、働かなければひらめく必要もなくなるだけなのかなと思っています。 
企画脳 (PHP文庫)

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もし、たら、れば

学生時代、アーティストをしていました。その時からのテーマですが、人は1分60秒という短い時間の中でさえ、たくさんの可能性を捨ててたった1つを選んでいます。
 
もし、もう少し早くからだをかがめたら銃弾を浴びずにすんだかもれない。もし、少しだけのんびりやだったらあの列車で脱線事故に巻き込まれなかったかもしれない。もし、あのとき手をつないでいなければベッドを共にしていないかもしれない。もし、たまたま夜空を見上げなければ月の美しさに気づかなかったかもしれない。
脳の中の時間旅行 : なぜ時間はワープするのか

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時間軸の上で生活している僕らは、もし、たら、ればの連続の中にいます。それが取り戻せないものと知っているせいかもしれません。
 
けれど、人の行動に主体性を取り戻し、たった今この瞬間に通りすぎてしまって「もし、たら、れば」の世界に沈んでしまった過去をちゃんと価値づけできたら、そうすればきっと、ありふれた日常はもっとエンターテイメントになるんじゃないかなと思うんです。
 

エンタメ労働

プライベートと労働を分けちゃうと、得体の知れないプライベートというものが幅をきかせて、どうしたって労働は我慢して働かされるものになりがちです。でもそれは違う。僕らはちゃんと選びとって働くんです。労働に主体性が伴えば人生の大半はすっごく面白いエンタメばかりじゃないですか。
 
若い頃、プラスチックの工場で働いているときもとても楽しかったです。重いもの(プラスチックの素材)を運んで機械にいれると、自分の肉体がきしむような感覚がありました。素材を入れた機械は、まるでそれが燃料のようにやる気を出し、次々と役割を与えられた成形物を生み出します。深夜のライン作業は眠気との戦いで、脳みそが寝ているのに手だけが動いているような不思議な体験もしました。
 
労働とプライベートは分けない方が人生は上々です。最初の通り、賛同はあまり得られないのですが汗。
 

 

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余談:
なんでこんなことを書いたのかといえば、恩師の命日が近づいてきたからです。中学生の当時、傾倒していた橋本治の本で「理性とは全てを笑いに変えられることだ」(超要約)という話がありました。
 
当時、勉強ができないのになぜか周りから頭がいい方の人と認識され、勉強ができる人の輪では全くできないせいでいまいち輪に溶け込めずにいました。恩師は授業そっちのけで本ばかり読んでいる僕の読書感想を言う相手でもあったのですが、件の橋本治の著書の話をした際に「お前は頭の良さを勉強に使ってない感じがいいよな」と言いました。じゃ、何に使っていたのか、それはよく覚えていませんが大変気が楽になったんです。不機嫌な時は不機嫌な顔で、遊ぶ時は休日とか関係なく自分も楽しめるような遊びを生徒と楽しんでくれる人でした。
 
それは自分らしいのかどうか、たまに自分に問いかけます。すると頭の中にいつも恩師がちょっとだけ出てくるんです。
 

 

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