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前略、セチガラ山より。

- boobyn's blog - boobyn とか ブービン とか 津田啓夢 とか Hiromu Tsuda な人のアレ

ヤクザのアレ、真珠が世界の首を絞める。漂白と調色、何も知らない男がココシマの里親真珠を知るまで

雑記

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イトコの姉ちゃんがココシマという真珠のベンチャーをやっています。先日、その2周年パーティをのぞいてきました。これまで真珠を購入することも真珠について考えたこともなかったので、無知ゆえの新鮮さがありました。ともすれば「残酷な好奇心」とも言われてしまう自分の興味に任せて真珠について調べてみました。

 

 

間違いだらけの宝石店選び―後悔しないための宝石購入バイブル

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 といっても、真珠は男性にとって遠い存在ではないでしょうか。若い頃、少しですがシルバーやターコイズといったインディアンジュエリーを身につけていたことがあります。しかし、男性向けのアクセサリーで真珠は見かけたことがありません。

 

冒頭から下ネタで心苦しい上に、もしかしたら都市伝説のようなものかもしれませんが、ヤクザのちんちんには真珠が入っていると聞いたことありませんか? 『男性 真珠』で検索してみると,ジュエリーの扱いではない下の話のオンパレードです。実際問題、それぐらい真珠は身近ではないんです。ちなみに、Amazonで探してみるとあるにはあるようです。

 

大切な人にアクセサリーをプレゼントしたことはあるものの、真珠をあげたことはありません。そもそも真珠って選択肢もありませんでした。なぜでしょうか? それは、真珠の存在がほかの宝石とは違う気がするからかもしれません。

 

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あくまでもイメージですが真珠には清く澄み清廉で、けがれを知らず無垢、ミルキーで温度感があるといったように純粋性を伴う表現が似合います。 キーワードがそのまま、少女とかロリータといった趣味性の強い分野に適用できそうですが、男が扱うとミスマッチな気がするのはそのためかもしれません。

 

また、男性からの贈り物としても、女性に少女を求めるのはどうよ? という感覚もあるでしょう。逆に言えば、真珠は女性自身の自分の純粋性を代弁する象徴的なものなのかもしれません。

と、ここまで書いておいて急に思い出しましたが、女性にパールビーズでできた パールベア をプレゼントしたことがあります。今のところその兆候が見られないので自分がロリータ趣味だとは思いませんが、心の中でプレゼントに無意識の純粋性を込めたのかもしれません。彼女の服装がパンクロリータ系のエッジの効いたかわいい系ファッションだったので、おそらくその為ですけど。

 

 

真珠はバイオミネラルと呼ばれる生物が生み出す鉱物です。生体鉱物なんて呼ばれ方もしますが、人だって結石という形でバイオミネラルを生み出します。どちらもカルシウムの結晶であり、真珠の場合はアコヤガイに核を入れ養殖します。

 

古くは魏志倭人伝万葉集にも登場する真珠は、いわゆる天然真珠です。天然真珠のマーケットは近代までペルシア湾にあり、真珠のマーケットは養殖技術が確立するまでは海外に独占されていました。

 

 

しかし、現在の真円真珠の多くは養殖真珠。その真円真珠の生産を成功させたのが後のミキモト、御木本幸吉です。彼は「真珠のネックレスで世界中の女性の首をしめる」というちょっとドキッとする言葉を残している偉人です。

 

日本の養殖真珠は世界を席巻し、言葉通り世界中の女性の首を飾りました。ただし、世界中の女性の首を絞めただけなく、天然真珠の採取場として栄えたペルシア湾の人たちの首をも絞めたんです。養殖真珠の登場によって、バーレーンクウェートの人たちの中心産業だった天然真珠に大きな打撃を与え、それは餓死者を出すほどの惨事に。今でこそ石油マネーで潤うペルシア湾ですが、1900年代にはそんなこともありました。

 

養殖真珠の登場によって、真珠は真円のものが当たり前になりましたが、貝の中に核を入れ貝自身がそれをコーティングすることで真珠ができあがるため、本来形はさまざまです。また母貝によって色も異なり、比較的有名な黒真珠はクロチョウガイによるものです。

 

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前半の文章で、真珠は純粋性などのイメージと書きましたが、実は多くの真珠は漂白し、染みなどを脱色しています。しかも、抜けた色を補うために調色しているのが普通。色を塗るのではなく、染料で染め上げているため色落ちするものではありませんが、真珠のイメージにある純粋無垢な印象がちょっとぐらつくかもしれません。

 

なお、こうした処理を宝石業界では「エンハンスメント」と呼びます。英語の「強化する」そのままの意味ですね。ルビーやサファイアといった石の場合、加熱処理して明るさを増すエンハンスメントが行われます。

 

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とまぁ自分の「ふむふむ」のために調べていたわけですが、最後にココシマのやっていることについて少し。

 

ココシマが展開するCOCOPEARLは、真珠の生産地である愛媛県宇和島で、真珠の里親制度のような取り組みを実施しています。簡単にいえば一口馬主のようなもので、年額8800円、一口一粒単位で真珠を育てていくというものです。 馬主と同様、その馬が活躍するかはわかりません。つまり、どんな色や形の真珠がとれるのかはわからないというわけ。

 

男子のせいか、普通に真珠を買うのはためらいますが、たとえば焼き肉で自分の肉を焼き育てていく感覚に近いのかもな、と思いました。 自分で母貝を指定して真珠ができる課程をネットで追えるとか、新婚夫婦にこの取り組みごとプレゼントするとか、いろいろ楽しい形が考えられそうです。

 

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以前、サイバードのMy Farmerという産直野菜サービスのイベントに招待いただきました。生産者(農家)が直接自慢の野菜をアピールするという代官山マルシェというものですが、そのとき参加者全体がポジティブな空気で包まれていてとても居心地がよかったんです。

 

育てる真珠COCOPEARLも、作り手が見えるようになると面白いんじゃないかなと思います。またこうした地域連携の取り組みはココシマだけでなく、宇和島を引っ張り上げるさまざまな地域振興サービスなどと連携していくと、そのかたまりがさらなるバリューを「エンハンスメント」しそうです。

 

人って相手が見えた方が好きになります。COCOPEARL自体も宇和島の人達が見えるような取り組みに育って欲しいなぁと思いました。