前略、セチガラ山より。

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『 ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~』について

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
昨年のXmasに発売された最新作は太宰治『晩年』にフォーカスしたもの。シリーズを読んできた読者はご存知の通り、憎き例の男が再び現れます。

5巻で大輔と栞子の恋路に進展があっての6巻、さらなる進展を期待していたものの、そのあたりは控えめ。これまでかわいい2人の恋路を見守っていたはずが、栞子と大輔のキスシーンに完全に嫉妬し、うらやましすぎてやけ酒に近いものを飲んでしましました。実話だけに俺キモいっ!


これまでのビブリアシリーズは、軽いタッチで空気がしっかりしていて人がよく動く、そんな印象でした。キャラクターの輪郭がはっきりしていて、栞子さんの魅力に四十手前のクソ男子のハートがわさわさと心地よく揺さぶられるのが楽しいのですが、本作は作者が苦しんでいるような、そんな感覚が残りました。

ビブリオシリーズは古書にまつわる話ですが、古書に関する説得力がある中、それ以上のスピードでキャラクターがどんどん1人歩きしようとしている様子。それに収拾をつけようとする作者の苦悩が感じられます。決してつまらないわけじゃないのですが、次回作へ強く期待したくなるものでした。

同人モノについては知る限りではありませんが、スピンオフ集などで一息いれるような施策が必要なのかもしれません。次回作も楽しみ!

それはそうと、 越島はぐ さんの描く表紙の栞子さんの姿、想像とドンピシャすぎてキュンキュンきませんかね?

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